おめでたい象徴のタンチョウヅル。ほとんどが間違って描かれている?

もうすっかり5月も半ばですね。
巷では6月になるとジューンブライドということで結婚式が増えるそうです。

日本でおめでたい動物といえば

着物の生地や帯にもよく使われる絵柄ですね。

仲良く手を繋いでこれから新しい二人の道を進んで行くのですね。

・・・おや?

 

違います。

 

そうなんです。

これです。

 

今回言いたいのはこの部分、鶴の絵柄です。

 

タンチョウヅル

先にも述べましたが、日本ではおめでたいものの象徴として、鶴の絵柄をよくあしらいます。

正確にはタンチョウヅルをイメージしたものほとんどかと思います。
というか、それ以外の鶴の種類を一般の方はあまりご存知ないかもしれません。

 

が、ここでひとつがあるのです。

 

画像のタンチョウヅルを見て下さい。

純白の身体に、黒い翼。

 

そう。

この黒い部分、よく尾羽と間違われますが、
翼なのです!

 

その証拠としてタンチョウヅルの飛行中の画像がこちら。

どうです?

黒い部分は翼の内側の部分、正確には三列風切りと呼ばれる部分で、折りたたんだ際にはこの部分が尾羽の辺りに来るのです。そして、当の尾羽は真っ白というわけです。

 

 

ここで、はじめの画像をもう一度チラリ

なんということでしょう!
画像の着物の鶴は、翼は真っ白に、そして黒い部分は尾羽になってしまっているではありませんか!

 

 

実はこの問題は、タンチョウを描く際によく間違われるのです。

 

例えばこれや

これも

これもそう

ああ、大変です。
どうやらとてもたくさん出回っているようです。

 

 

これはもしかしたら、昔からそうなのか?
と思い、少し調べてみましたが、過去の絵師たちはさすがの観察力、しっかり翼として描かれていました。

ついでに、一つ前の夏目漱石の千円札紙幣に描かれていた鶴も、黒い部分はしっかり翼として描かれています。

 

実は鶴に限らず、専門家から見た時に「おや?」となる動物絡みのことはよくある出来事。
ですが、図鑑やネット検索だけではなかなか判別が難しい、実際に観察する時間が無い…そんな時に、リアルな動物の知識を用い、時代や季節に見合った動物の演出をお手伝いすることも、動物プロダクションのお仕事のひとつなのです。