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鳥は汗をかく?それともかかない?鳥の体温調節の方法

5月も末になり、だいぶ日差しが強くなってきました
でも日陰はまだまだ涼しいですね。

 

ショー出演のために普段行っているフクロウ据えトレーニングも、日なたではだいぶ暑いのでこの日も日陰で行うことに。

いい顔をと思ったらすごい逆光になってしまいましたが、シベリアワシミミズクです。

 

定期的に手の上に乗せ、環境に慣れさせるトレーニングのことを「据え(すえ)」といいます。

まあ、トレーニングといっても、個体によって慣れる速度も様々。

 

昨今、フクロウを手の上に乗せている光景を様々な場所で見かけるようになりましたが、本来はこのようなトレーニングを重ねてようやく手の上でのお行儀がよくなることが多いので、軽い気持ちで飼育を始めた結果、飼いきれなくなってしまうというケースもよくあるので注意が必要なんですよ。

 

 

 

鳥は汗をかかない

フクロウをはじめ、鳥類には汗腺がありません。

全身が羽毛に覆われている上、人間のように汗をかくことができないのです。

汗は本来はその気化熱によって、体温を下げる効果があります。

 

鳥の場合、羽毛の少ない足指が空気に触れることによって温度調節をするか、もしくは口を開けて呼吸することで気道のの水分を蒸発させて熱を放出し、体温維持を促しています。

 

 

極地に棲息するシベリアワシミミズクは、寒冷地仕様の羽毛で覆われています。

 

全身の羽毛は密で、足指もそんな羽毛で覆われています

 

こんな時期は直射日光の場所に長時間置かないようにするなどの配慮が必要ですが、日陰なら風も通るしこの日はまだまだ大丈夫そう。

ですが、これから先の暑い季節は油断しないようにしないといけません。

 

でもその前に我々、人間の方も体調管理をしっかりしないといけませんね。