グリーンパイソンは木の上で生活する蛇です。
独特の態勢でとぐろを巻き、じっと動かず
獲物が近づくのを待ち続けます。
子供の時は赤か黄色です。
成長するにつれて徐々に緑色に変化します。
これは小さい時にエサとなるトカゲやヤモリなどを
地面に近い低い位置で待ち伏せるため
子供の頃は落ち葉に擬態した体色で
小鳥を食べられる大きさに成長すれば
葉に擬態するため緑に変化していくのではないか
と言われています。
「ヘビのヴェルディ君」という
グリーンパイソンを主人公とした絵本をご紹介します。
ヴェルディ君はまったく動かない緑色の大人たちのようには
なりたくないと、大人になることを拒み続けます。
それでも自然と徐々に緑色になっていく自分の体に泥を塗り
必死でごまかすのですが、泥が乾いて剥がれ落ちた後には
更に緑になっている自分がいます。
わんぱくなヴェルディ君に大人たちは
「そんなことをしていたら、木の枝で目をついてしまいますよ」
と忠告するのですが、無視して何度か痛い目にあい
草木に絡まって身動きがとれなくなってしまいます。
じっと動かず周りを見てみると
今まで見えていなかった景色に気がつき、感動したり
新しい発見があります。
そんな自分をふと見ると、すっかり体は緑になっていました。
というお話しです。
外国の絵本らしいかわいいお話しです。
赤色の頃の好奇心、探究心をもったままの
判断力のある緑色の大人に私は、なりたいです。^^;
ヘビのヴェルディくん Janell Cannon (原著),
アニマルプランニング