4月も下旬に差し掛かってきました。
アニマルプランニングのある大阪では徐々に気候も暖かくなってきています。
気候に合わせて、近隣の野生動物たちにも変化が訪れています。
特に分かりやすいのが野鳥たち。
カモ類は冬鳥として代表的な鳥です。
上の写真はコガモです。
コガモと言っても子どものカモのことではなく、このカモの種類名のことです。
他にも冬鳥としてカモメの一部、ジョウビタキやツグミなど、冬にしか飛来しない鳥も多くいます。(※大阪の場合です。地域によります。)
また、ツバメは夏鳥として春に渡来すること有名ですね。
渡り鳥
シベリア地方に棲む一部カモ類などは、真冬に向けて日本に渡来し、暖かくなるとまた北方へ帰っていきます。また、ツバメなどは東南アジアなどで冬を過ごし、真夏にかけて日本に渡来します。季節を通して、自分たちにより良い環境へ移動する鳥類全般のことを通称で渡り鳥と呼び、正式には夏鳥、冬鳥、旅鳥などと呼ばれています。
Wikipedia 渡り鳥 出典:
そして暖かい時期になると、ウグイスが綺麗な声でさえずります。
ウグイスがさえずるのは暖かい季節のみで寒い季節にはさえずりません。
このことから、よくウグイスも渡り鳥であると勘違いをされますが、ウグイスは留鳥という通年通して移動を大きく行わない鳥。
つまり、真冬にもウグイスはいます。
そして、もともとウグイスはとても地味な色。
これがウグイス。
この鳥がさえずりもなく草原の中を飛んでいても、誰も気が付かない、ということなのです。
そしてこの季節、よく桜の中を飛び回るウグイス色の野鳥を見て、「ウグイス」と呼ぶ方を多く見ますが、恐らくそれはこっちです。
メジロです。
ぜんぜん違います。
でもウグイスよりウグイス色していますね。
昔の人もメジロをウグイスと間違えたのではないか、という説もあります。
ウグイスやメジロを始め、シジュウカラ、カワラヒワなど、誰も注意を払って見ていないだけで、スズメに混ざって皆さんの身近には実にたくさんの野鳥が棲んでいます。
それは大都会の真ん中でも同じことです。
身近にいる野生動物たちにもっと親しみを持って注意を払ってみると、意外な生態系が垣間見えるかもしれませんね。
画像:カワラヒワ