ひと月ほど前、仕事で徳島へ訪れた時のことです。
山中の道路上に2匹の白い子イヌを見つけました。
山中の道路上に2匹の白い子イヌを見つけました。
声をかけると、慌てて逃げて行くのですが
何かを確認するかのように立ち止まり、何度も振り返る子犬たち。
野良犬独特の寂しげな目つきが
これまでしてきた辛い経験を物語っているように思えました。
街路樹の垣根の中がこの子たちの住みかでした。
姿は見えるけど人の手が届かず、どんな外敵も入ることができない絶好の場所でした。
いつもここにいたのでしょう。
そこにパンとミルクが置かれてありました。
姿は見えるけど人の手が届かず、どんな外敵も入ることができない絶好の場所でした。
いつもここにいたのでしょう。
そこにパンとミルクが置かれてありました。
垣根の隙間から臭いを嗅ぎに寄ってはくるものの
触ろうと手を伸ばせば逃げていく子犬たち。
触ろうと手を伸ばせば逃げていく子犬たち。
それでも「クゥ~ン」と小さく鳴きこちらをじっと見つめています。
(本当は誰かに「おいで」って呼んでもらえるのを、ずっと待っているのではないの?)
寂しくて不安で、抱きしめて欲しくてたまらないくせに、傷つく恐怖から「信じる事」ができない。
そんな子犬たちを見ていると「クロ」を思い出しました。
私が幼い頃、飼ってあげられず無念のお別れをしなければならなかった野良犬たちのことを。
今の私なら連れて帰ってあげることができるかもしれない。
「一緒にかえろう」
抱いて歩き出すと、近辺の清掃員の方達が近づいて来ました。
この犬のことをみんな心配していたそうです。
連れて帰ると伝えると、涙ぐんで喜んで頂いたので
私も一緒に泣いてしまいました。
この子犬たちには「仁」と「禅」と名付けました。
警戒心が強くて、怖がりで、なかなか心を開いてくれない子犬。
今でもまだ寂しい悲しい目をしながらぼんやり遠くを見つめていることがあります。
今でもまだ寂しい悲しい目をしながらぼんやり遠くを見つめていることがあります。
早くこの子たちの心の傷が癒えてくれると良いと心から願っています。
画像は・・・帰りの車内、寄り添う2匹の犬たち