ペットを飼ったことのある方はご存知かと思いますが、動物をパートナーとして迎えてみると、思っていた以上にお手入れが必要なことが分かります。
例えば、お風呂に入れて汚れを落としたり、ブラッシングして毛並みを整えたり、爪切りや歯磨きなど、動物の種類によって、様々なお手入れが必要です。
「ただエサを与えればいい」 「トイレを綺麗にしていればいい」だけではなく、メンテナンスしなくてはならないことはたくさんあります。
生き物を飼う、ということには命をケアする義務が発生します。その子を取り巻く環境をより良く整えることが大切です。
犬猫以外の動物もメンテナンスが必要なことも
ところで、近頃フクロウカフェなどの流行の影響もあって、猛禽類をパートナーでお迎えする方も増えてきました。
そしてもちろん、猛禽類にもお手入れは必要なんです!
今回はアニマルプランニングのスタッフ松本が我が社にいるフクロウの爪切り作業をしている模様をパシャリ!
鳥のお手入れをする時は、このようにタオルでくるむと安全です。
この場合の安全とは、人と鳥、双方にとって安全ということ。
タオルを使って、視界を遮ったり、暴れて翼などを傷めないようにします。
(※正しい巻き方や、呼吸の確保が必要です。)
動物を安全に動けなくする技術のことを「保定(ほてい)」といい、この保定が上手な飼育者ほど、腕がいい飼育者といえます。
動物施設での保定
例えば動物病院では、治療のための保定をすることは日常茶飯事。その度にお客様の動物を暴れさせていてはいけませんよね。また、動物園では、麻酔無しで健康診断を行うこともあります。その場合、この保定術が甘いと周囲の人間が大けがをする事故に繋がってしまします。
それくらい保定の技術は大切なのです!
そして、パチパチと伸びた爪のお手入れ。
野生下の鳥の爪は?
野生の鳥類は木々を飛び回ったり、様々な環境を移動する中で、自然に爪が削れていきます。でも、飼育下となるとなかなかそうもいきません。放っておくと伸び過ぎた爪で自分の足を傷付け、細菌症にかかったりすることもあります。その場合の治療は完治するのが難しいケースもあるため、事前の予防がとても重要となります。
飼育下の鳥に多い病気「趾瘤症」とは?
このように、定期的なお手入れはとても大切です。
慣れている個体は、タオルでくるまずにそのままの状態で切ることも出来るようになりますが、そのためには切る側の人もどこまで切れるのか、切り口は割れないか、などの技術と知識も必要となり、自分で上手に爪切りするのは難しいこともあります。
猛禽類などの特殊な動物に関しては、ペットショップや動物病院にお願いしても、断られたりするケースもあるそうです。
人と動物、お互いが気持ちよく生活できる相互関係を築いていくために、まずは、そういったメンテナンスの相談が出来る病院や、施設がどこにあるのかを知っておくということも大切ですね。