今年は遅い梅雨入りですね。しばらく全国的に雨が続くようです。
こんな時期は、猫が雨風をしのぐために車のエンジンルームに入り込むことがあるので、皆さまご注意ください。
先日、朝日放送「探偵ナイトスクープ」からのご依頼で「車のエンジンルームに猫が入り込むことは可能なのか?」という検証を行いました。
保護猫のサクに協力にしてもらい、実際に猫が車体の下にある通気口からエンジンルームに入りこみ、ボンネットから顔を出す瞬間までをカメラに捉えることができました。
この映像を通じて、多くの人に猫が実際にエンジンルームに入りやすいということを知ってもらい、猫の命を守るための注意喚起ができればと思います。
エンジンルームの中は、雨風をしのげるうえに、暗くて狭く、暖かいという猫が好む条件が揃っています。
外で暮らす猫にとっては、安心できる隠れ場所と勘違いしやすく、入り込んでしまうことがあるのです。
猫が入り込んでいることに気づかずエンジンをかけてしまうと、いたましい事故が起こりかねません。
この事故を防ぐための対策として「猫バンバン」があります。
エンジンをかける前にボンネットを叩くという方法で、警戒心の強い猫は音に驚いて逃げ出すことがあります。
ただし、驚いて固まってしまう猫もいるため、叩いた後に動物の気配がないか耳を澄ませ、場合によってはボンネットを開けて中を確認することが必要です。クラクションを鳴らすのも効果的かもしれません。
また、市販の猫避けグッズや忌避剤を使うなど、日常的に猫を車に近づけない対策も大切ですね。
猫によるこうした事故は、6月の梅雨時期が年間を通して最も多くなります。
春に生まれた子猫が活発に動きまわるようになる頃でもあり、隠れ家としてエンジンルームに入り込んでしまいやすくなります。
駐車場で猫を見かけたら、皆様特に注意してくださいね!