心の扉

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アニマルプランニングでは猛禽類のフライトショーを行っています。
猛禽の訓練は秋頃から始まり春先まで続きます。
夏場は鳥の負担が大きくなるためフライトショーはお休みです。
鳥も人もなまった体をたたき起こして、久しぶりに訓練再開です。
先月レッドテールホークが仲間入りしました。名前を如月と名付けました。
2歳になるオスですが、人を怖がり、手に乗せようとしても
ひっくり返って乗せることもできません。
掃除の度にバタバタ暴れる如月を見かねて調教を始めました。
最初は人の手からエサを食べる訓練。
近づくと逃げ場所を探してうろたえ当然エサなんて見向きもしません。
「きっかけ」を作る為の絶食を行い、鳥の体調を見極めながら歩み寄ります。
グローブに握った肉をかすめ取るようにしながらも
エサに口をつけたその日から、如月との心の会話が始まります。
肉を食べるためグローブを握る。半信半疑でグローブに足を掛けて乗る。
すべてを見抜くような鋭い目つきで人を睨み付けるその瞳に
自分が危害を加えることのない存在であることを理解してもらうため
私は木の枝になる。
時間をかけて毎日一歩ずつ距離感を縮めていきます。
ようやくおとなしく据える(手に乗る)ことができるようになったら
鳥の目が見えにくい静かな夜中にそっと外へ連れ出します。
風や物音、様々な気配に少しずつ馴らしながら据え続けます。
顔色を伺い、少しでも険しい顔つきになったら、エサを与え気を紛らわします。
これを毎晩繰り返していると
リラックスして手の上にのっているのを感じる瞬間があります。
羽づくろいをした
片足をあげて立っている
こちらを見る目つきがどことなく優しくなった
心の距離が近づいた時
これまでの時間をかけた苦労も疲れもふっとびます。
もう闇夜の訓練は終了です。
今日は深夜から早朝にかけて行う予定です。
据え始めてから5時間が経過した頃、鳥の警戒心が途切れます。
この頃を狙って日が昇り徐々に明るくなっていく景色を経験させることにより
いつのまにか明るい場所での据えにも動じないようになってもらうというのが目的です。
明るくなり見えなかったものが見え始めると一気に落ち着きをなくすかもしれません。
怖がらさないように慎重に
今夜もまた眠れませんね…。

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