アニブロ

誤解

 
鷹の調教時は、ほんとによく歩きます。
 
「据えまわし」といって、鷹に色々な景色や物音、人の往来を見せることにより
場馴れをさせ、フライト中の集中力を高める為の訓練になります。
 
ただ単に歩く、というのではなく
周りの状況に怯える鷹を気遣い、時には不安要因から気をそらしてやることで
飼い主との信頼関係をより強固なものにしていく、絆を深める大切な時間になります。
 
 
 
 
普段あまり歩かないのでとても疲れますが
そんな時は疲れを癒してくれる秘密のスポットへ行きます
 
歴代の鷹の調教に使っているお気に入りの場所です。
 
四季折々の花が咲き、下を流れる川からのひんやり冷たい空気が、気持ちを凛とさせてくれます。
 
今の時期は、広い斜面にセイタカアワダチソウが一面に咲き誇り
まるで金色の絨毯のようです。
 
 
 
セイタカアワダチソウは、花粉症や気管支炎などアレルギーの元凶だと
多くの人に嫌われていますが
これは誤解です。
 
一際目をひく黄色い花畑を見ると、花粉がたっぷり飛んできそうなイメージですが
セイタカアワダチソウは虫媒花であって風媒花ではないので
花粉量も少なく、花粉自体が風で飛ぶような形状をしていません。
 
良く見ると沢山の虫たちが花の周りをふわふわ飛んで花の受粉を手伝っています。
 
 
 
花粉症はアスファルトや車のディーゼルエンジンが原因となり症状を悪化させるといいます。
人間がつくったものによる罰ならば、自然を憎むことなどできませんよね・・・。
 
花畑をポチと一緒に歩きながら、風の谷のナウシカのラストシーン
オウムがつくった金色の草原を思い出しました。
ポチ・・・テトよりはだいぶ大きいね(笑)
 
 
 
 
ほんとに素敵な景色なので、皆さんにもお見せしようと思い昨日
まぶしいほどの晴天にウキウキしながら、カメラを持ってこの場へ来ました。
すると、花がすべて刈り取られ、なぎ倒されていました。
あんなに綺麗に咲いていたのに・・・
 
 
ショックですが、次は谷の向こう岸に見える、紅葉を楽しむことにします。
自然の景色はどこをみても美しい絵でいっぱいです。
 
 
 
 

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